米ニューヨーク・ブルックリンで5月18日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの軍事侵攻に抗議する大規模なデモが行われた。警官らがデモ隊を鎮圧する際、暴力的な場面があったと報告されている 。

イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻をめぐり、アメリカでは親イスラエル派、親パレスチナ派それぞれの抗議活動が活発化している 。

米ニューヨーク・ブルックリンでは5月18日、親パレスチナ派による大規模なデモが行われた。人々はイスラエルの軍事侵攻に抗議するために集ったが、ニューヨーク市警察と衝突する事態へと発展した 。

Article image

警官らがデモ隊を鎮圧する際、暴力的な場面があったと報告されている 。

現場にいた独立系ジャーナリストのケイティー・スミス氏が撮影した動画が、SNSで拡散された 。

動画では、警官が地面に倒れた男性を押さえつけ、上から複数回殴りつけている。周囲の人が抗議しているのも確認できる 。

Article image

別の角度から撮影された動画も拡散されており、投稿者は「彼らは一度も抵抗していなかった」とつづっている 。

NOW : As pro - Palestine demonstrator reached an intersection , officer rushed in and snaffle people out of the bunch seemingly at randomOfficers tackled multiple protesters to the ground and then proceed to punch thempic.twitter.com/fyPfA8emyM

スミス氏と同様、デモを主導した活動団体「Within Our Lifetime」の創設者、ネルディーン・キスワニ氏も「警官らは無差別に参加者に掴みかかっていた」と、ニューヨーク・タイムズ紙に語った 。

Article image

他にも複数の動画が拡散され、ネットではニューヨーク市警察に対する批判があがっている 。

スミス氏はXで、デモでの状況をこう説明した 。

「 ニューヨーク市警の警官がパレスチナ支持派のデモ参加者を地面にたたきつけ、上半身と思われる部分を殴打しているのが目撃された。ベイリッジの状況は、この数分間で急速にエスカレートしている 」

車の屋根に手を置いている女性

ニューヨーク市警察は「逮捕された人々を被害者とするシナリオも、違法行為も許容しない」と声明を発表した 。

逮捕した41人のうち、36人はニューヨーク市外から来ていたという。そのうちの3分の1は、警官に物を投げつけたり、命令に従わなかったりなど、過去に「非平和的な抗議行動」で逮捕歴があるとし、無差別な拘束ではない点を強調している 。

関連記事

医療従事者が手袋をはめ患者の指から血液サンプルを採取している様子。

ヒジャブを着用した女性と青シャツの男性が歩道で対話している。