開幕まで1年を切った2025年「大阪・関西万博」。55年を経て劇的な進化を遂げた「人間洗濯機」など「大阪ヘルスケアパビリオン」の見どころをいち早く紹介します 。

1970年の「大阪万博」で話題になった展示といえば、中に入っただけで全身を洗ってくれる「人間洗濯機 」 。

これが55年を経て劇的な進化を遂げ、再び万博に登場します。開幕まで1年を切った2025年「大阪・関西万博」。その見どころをいち早く紹介します 。

1970年代の人間洗濯機を紹介する昔のニュース映像

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医療・健康分野に強い大阪の企業が数多く出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」。来場者は、未来の大阪の街を旅しながら、最先端の医療やヘルスケア技術が体験できるそう。建物の入口にできる「ミライへのゲート」は、全身の健康があっという間にチェックできる、まさに未来のテクノロジーです 。

この開発が行われているのが、兵庫県姫路市にある「JR西日本テクノス 姫路製作所」。鉄道車両に使う装置などの製造やメンテナンスを手がける会社が、その技術をいかして「ミライへのゲート」をつくっています 。

高さ3メートルのブースに入ると、前方に2つ、後方に1つあるカメラと、手元に設置されたセンサーが身体の状態を解析 。

建設中の大型施設の外観と「大阪へ」というテキストがある。

肌、歯、髪、視覚、骨格、筋肉、血液の状態、認知機能までがわずか3〜4分でチェックできます 。

この測定データを使い、25年後の未来の姿を推定して表示するプランもあるとか。また、万博会場以外でも駅などに設置し、気軽に健康チェックをしてもらうなどの展開も考えているそうです 。

「 大阪ヘルスケアパビリオン」で最も注目されているのが、未来型の「人間洗濯機」です。1970年の「大阪万博」で、開幕初日におよそ3万人が詰めかけるなど話題を呼んだ「人間洗濯機」の正式名は「ウルトラソニックバス」。超音波の振動で汚れを落とし、小さなゴムボールが身体に当たる刺激で血行を促すというものでした 。

この画像は壁に取り付けられたセキュリティカメラを示しており、監視の概念を表しています。

54年前の「人間洗濯機」は、マシンから頭を出して中の浴槽に漬かる“未来のお風呂”のようなイメージ。進化した未来型はどんな姿なのでしょう ?

【 動画】最新技術が結集!未来型「人間洗濯機」とは ?

開発を進めているのは、シャワーヘッド「ミラブル」を手がける企業「サイエンス」。会長の青山恭明さんに令和版「人間洗濯機」を紹介してもらいました。フォルムはまるで宇宙船のよう。中に入ると全身がすっぽりと覆われます 。

ヘルメットを着用しインタビューする男性と女性。バックグラウンドに工事現場の様子が見える。

54年前に洗えたのは身体だけでしたが、「頭のてっぺんから足先まで、全自動できれいにします」と青山会長。身体は約500万個のマイクロバブルで、髪や顔は多彩なモードのシャワー水流できれいにするそうです 。

さらにもう一つ、画期的な機能がAIによる健康管理。この研究は大阪大学と共同で行っています。背もたれに埋め込まれたセンサーが心拍数を測り、疲労の程度やストレス状況をチェック。特定の病気のリスクも分かるといいます 。

漬かるだけで全身が洗え、健康管理にも役立つ「人間洗濯機」。最新テクノロジーがつくる“未来”に青山会長がかける思いとは ?

自動的な運転をする車の人間の乗車を待つ内部画像

万博の見どころは『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)の特集コーナーで紹介しました。動画をABCテレビニュースの公式チャンネルで公開中 !

※本記事は朝日放送テレビ株式会社が運営する『ABCマガジン』の記事を再構成して配信しています 。

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