趣味でゲームばかり遊んでいるBuzzFeedライターたちが選んだ、5タイトルを一挙に紹介。どれもゴールデンウィークの時間があっという間に過ぎてしまう危険なものばかりです 。
5月3日から6日まで、2024年は4連休となるゴールデンウィーク後半。長い休みを使って、ゲームを遊ぼうという方も多いと思います 。
超大作や有名タイトルを遊ぶのも楽しいですが、長期のお休みという貴重な機会。普段、自分が知らないジャンルや作品を遊んでみるのはいかがでしょうか ?
趣味でゲームばかり遊んでいるBuzzFeedライターたちが選んだ、5タイトルを一挙に紹介。どれもゴールデンウィークの時間があっという間に過ぎてしまう危険なものばかりです。
本記事では、BuzzFeedライターが遊んだ「インディーゲーム」の中から心に残った、激推し作品を5つ紹介します。1作品でも気に入ったものが見つかれば幸いです !
( 対応機種、値段は2024年5月1日現在のものとなります )
臨機応変に考える楽しさがある、デッキ構築型ローグライク『Wildfrost(ワイルドフロスト)』
まずは、ゴールデンウィークを飛び越えてハマり続けてしまう危険な作品『ワイルドフロスト』を紹介します 。
2023年4月13日に発売された作品なのですが、今でも遊び続けているファンが多いのも納得。筆者も延々と遊び続けています 。
本作は、いわゆる「デッキ構築型ローグライクカードゲーム」と呼ばれるジャンルのゲームです 。
『ワイルドフロスト』正式リリーストレーラー / Viayoutube.com
発売から2年で150万本の大台を突破した『Slay the Spire』から人気が爆発したこのジャンル。ランダム性の高いデッキ構築やイベントと、カードを使用したバトルの融合は、何度でも遊べてしまうのが特徴となっています 。
『 ワイルドフロスト』は、序盤から難易度が高め。理想的なデッキが作れない状態をプレイヤースキルでしのぎ、一見すると役に立たないカードの有用性に気付いたあたりで、ボスの無茶苦茶なメタを張った構成でボッコボコにされます 。
かわいい見た目に反して、かなり手ごわい …… !
これから遊ぶ人に一つだけ言えることは、「クラウン」ですね。クラウンを付けたカードは、戦闘開始前に使用できるようになります 。
クラウンの入手を優先することだけは、絶対に覚えておいてください。これだけでもゲームの遊び方が、だいぶつかみやすくなると思います 。
とにかく、最初のうちは難易度が高く感じられるかもしれません。しかし、試行錯誤していくうちに「あれ ? 意外といけるな?」と気がつける構成になっています。このバランス感覚がたまりません 。
場に出ているカードの隊列はいつでも入れ替えられるので、臨機応変にシナジーを変えながら戦う必要がある点も面白いところ 。
配置がとても重要なカードゲームなのです 。
自分のデッキ構築が完璧になり、カードの使い方も熟知した。ラスボスまで倒せるほどに成長した。そう思ってラスボスを倒すと、衝撃の展開が … … 。ここから、さらに考えることが増える構造なのもズルい !
現在でも定期的にアップデートが行われており、決まったデッキでプレイするデイリーチャレンジもあるので、気がつくと延々と遊んでしまう危険なタイトルです 。
長いお休みがあるゴールデンウィークだからこそおすすめします。舞台が氷の世界なので、見た目も涼しいです。これからの季節にピッタリかもしれません 。
対応機種:Steam(2300円 ) /Nintendo Switch(2300円 ) /Google Play(基本プレイ無料 ) /App Store(基本プレイ無料 )
執筆:まさん
信じられないほど怖い新作ホラーゲーム『11F』
4月19日に発売された『11F』は、10階までしかないはずの寂れたマンションで「11階」を目指し探索するホラーゲームです 。
戦闘はなく、開けられる扉を開けていけば終盤まで迷うことなく進むことができるシンプルなゲーム性。もちろん、どの扉の先にも多種多様な恐ろしい仕掛けが用意されています 。
まるでとんでもない数のお化け屋敷が置いてあるような遊び心地は、ホラー好きにとってはまるで夢のよう。テーマパークに来たみたいだぜ 。
ホラー好きの間でも賛否のあるジャンプスケア(※)ではなく、じっとりとした追い詰められるような恐怖が、底冷えする寒さを感じさせてくれます 。
( ※:急に「ギャー!」という大きな音や怖い顔が出てくるようなびっくり演出のこと )
「 そうそう、こういう上品でうるさくないホラーがやりたいんだよな」とうなずいていると、次の部屋では急に「ギャー!」とか「パリーン!」とかデカい音でビビらせてくるので、悪態をつきながら怖がらせられること間違いなし。温冷交代浴かよ 。
部屋一つが3分~10分ほどのボリュームでクリアすることができる「面クリア」式のプレイスタイルとなっており、それぞれの部屋でオバケの要望に応えたり、謎を解いたりする体験は、ゲームキューブで発売された任天堂のホラー作品『ルイージマンション』のような遊び心地 。
ひと部屋クリアでいったん休憩できるのはホラーゲームと非常に相性がいいなと感じるとともに、「あとひと部屋 … … 」と途中で手が止まらなくなる楽しさがありました 。
クリアまで2~3時間と小ぶりなボリュームながら、どの部屋にも装飾が幾重にも施されており、芸術的なこだわりを感じさせる作りこまれた作品でした 。
ホラーゲーム慣れしている筆者が深夜にビビりすぎて家族を怒らせるくらいには怖いので、苦手な人は友達を誘ってプレイすることをおすすめします 。
対応機種:Steam(1000円→5月4日までセールで700円 )
執筆:のす
ポーカーを知らなくても楽しい。絶妙な運と実力のバランスが無限にハマる『Balatro』
『 Balatro』を紹介するかどうかは、本当に悩みました … … 。なぜならば、確実に時間が溶け過ぎるので危険だからです。筆者は、ハマりすぎて仕事に支障をきたしそうだったので、20時間以上遊んだ段階で封印しました 。
それくらい、中毒性があって病みつきになってしまう『Balatro』。わずか1カ月で、100万本を突破する売上を記録するほどヒットしたと言えば、その人気が分かるかもしれません 。
本作はポーカーのようでポーカーではない、ちょっと変わったゲーム 。
「 ストレート」「フラッシュ」などポーカーの役を作ると役に応じた点数がもらえ、ステージごとに決められたノルマを目指していきます 。
しかし、『Balatro』では、「デッキそのものを強化できる」というところが、従来のポーカーとは大きく違います 。
デッキを強化すれば、同じ数字のカードを8枚手元に集めたり、全てのカードを同じスート(クラブやダイヤなどのマーク)に変えたりと、やりたい放題。「フォーカード」ならぬ「ファイブカード」で勝負しても専用の役として計算されます。もう、無茶苦茶 !
特定のカードがあると倍率が上がったり、カードが足りてないのに役が成立したり、インチキめいた特別ルールが作れる「ジョーカー」があるのもポイント 。
獲得するべき点数もどんどんインフレ。それに応じて、こちらも運でねじ伏せながら、強引に役を作っていく … … このサイクルが、楽しくて仕方ない !
プレイヤー側のインチキに対して、敵も「配られた時点でカードが伏せられている」「勝手に手持ちのカードから1枚選ぶ」など、変則的なルールで対抗してきます 。
これは、インチキvsインチキの変則ポーカーなのです 。
普通だったらありえない役と、ありえないルールで、見たこともないポーカーが展開します。この面白さは、本作でしか体験できません。記事を書いていたら、また遊びたくなってきました。危険すぎる …… !
海外のゲームですが、日本語にも対応。家庭用ゲーム機でも遊べます。ゴールデンウィークの全てを本作に捧げてもいい … … それくらいの覚悟がある人に、おすすめです 。
なお、Nintendo Switchでも配信されていたのですが、レーティングが変更されたことで現在は配信停止となっています。Switchで遊びたい人は、配信が再開されることに期待しましょう 。
対応機種:Steam(1700円)/PS4 / PS5(1650円)/Xbox One / Xbox Series X|S(1750円 )
短時間で爽快! 休み明けも前向きに過ごせそうなパリィアクション『パーリィナイトメア』
「 ゲームは遊びたいけど、そんなに時間が取れないよ~」という人にもおすすめなのがインディーゲーム。プレイ時間が無限大のものもあれば、短時間でサクッと遊べて心に残るものもあります。『パーリィナイトメア』は後者。2~3時間程度で、良いゲーム体験をした心地よさが味わえます 。
制作したのは、漫画原作『商業ダンジョンとスライム魔王』が連載中のチャレヒトさんを中心としたゲーム開発集団、KAKUKAKU GAMES。2022年度に開催された「第1回GYAAR Studio インディーゲームコンテスト」にて入賞作品に選ばれ、2024年の3月22日に発売されたばかりの作品です 。
一見すると、最近はやりの「ヴァンサバライク(無限に増え続ける敵を倒す『Vampire Survivors』から始まったジャンル)」に見えますが、ゲームの中身は全然別物 。
画面右下のゲージで楽しそうなポーズを決めていたり、レーザーを出したりしているもう一人の自分「ホンノウちゃん」は、主人公じゃありません。プレイヤーが操作するのは、その近くにいる小さな魂。悪夢の世界で魂だけになってしまった存在、それが自分です。攻撃はできず、やれることは近づいてきた相手を「パリィ」で弾くことだけ 。
弾いて気絶した敵を倒すのは、もう一人の自分「ホンノウちゃん」のお仕事なのです。画面左上のゲージが100%になるまで、リズムゲームのようにパリィしながらホンノウちゃんと一緒に戦う。すてきなBGMと合わせて、ノリノリで遊べます 。
単純ですが爽快感があり、何よりも世界観が魅力的。ステージの合間にある主人公の部屋では、本人の性格や現実での生活が垣間見えるテキストが読めて、思わず共感しそうになります 。
ポップでかわいく、されど難易度は激辛 … … のようでいて、意外となんとかなります。アップデートで難易度が緩和されるなど、遊びやすくなりました 。
誰にでもあるつらい時、苦しい時に寄り添ってくれるような優しさと、好感の持てるホンノウちゃんがすてきな作品です 。
対応機種:Steam(880円 )
あなたは“ループ”を「体験」する主人公。『In Stars And Time』
「 ループもの」という作品ジャンルをご存じでしょうか ?
『 シュタインズ・ゲート』『時をかける少女』『サマータイムレンダ』などの作品で用いられているSF的な仕掛けで、「記憶を保持したまま過去に戻り、その記憶を利用して未来を変え、ハッピーエンドを目指す」作品の総称です 。
2023年11月に発売した『In Stars And Time』もそんな「ループもの」の作品ですが、ゲームであることを生かし、「プレイヤーにもループ者の気持ちを味わわせる」ことに特化した作品となっています 。
ラストダンジョン目前から始まるこのゲームでは、主人公が得たループ能力により、初見では攻略不可能な即死トラップ、詰みポイントを回避しつつ、ラスボスを倒すことを目指します 。
しかし、ループするたびに主人公が目覚めるのは「ラストダンジョン目前」。目覚めるたびに発生する仲間とのたわいない会話や、お世辞にも面白いとはいえない中ボスとの戦闘(だって、勝てることが分かっているのですから)に、主人公もプレイヤーも次第に精神が擦り減っていきます 。
もちろんただ同じことを繰り返す退屈なゲームではなく、お話に関係のない部分のスキップ機能や、イベントを回避する手段で少々簡略化はされているものの … … 大好きな仲間との会話も数十回、数百回同じだったらどうなるのか。敵ボスを倒した感動は何回目で無くなってしまうのか …… 。
そんなループ者の孤独や無力感、そして絶望を嫌というほど肌で感じさせてくれる、ゲームならではの体験が魅力的です 。
しかしつらい体験だけではなく、恐ろしいほどの感動を与えてくれるのも「ループもの」のお約束 。
苦労したことがそのまま感動に代わるような素晴らしい終盤の展開に、既プレイ者からは「記憶を消してもう一度あのループに閉じ込められたい!」という声も多く存在。あんなに辛そうだったのに …… 。
楽しいだけではないゲーム性や、クリアまで20時間弱かかるボリュームなどから重めの作品ではあります。しかし、非常に優れた日本語翻訳や恐ろしいほどの一枚絵で彩られた世界での擦り切れるような体験は、つらさと楽しさが共存した今まで味わったことのない極上の面白さでした 。
対応機種:Steam(2300円)、PlayStation4 / 5(2310円)、NintendoSwitch(2300円 )
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