一つ一つ独立した怪談なのに、どこかで繋がりそうなワクワクする怖さ。そんな企画に夢中になっていると、サイトもアカウントも消滅してしまうという出来事がありました。いったいなぜ …… 。

4月下旬に公開され、一部で話題になっていた「あるホラーサイト」が突如消滅し、ホラーファンたちをざわつかせています 。

「 これも含めて演出なのではないか」「何か問題が発生したのではないか」など、SNSではさまざまなコメントが飛び交っていますが、果たして …… 。

公開されていたコンテンツの一部

Always - Alreadyseason 1 " AlepH " fin.https://t.co/QtZSeOgY4phttps://t.co/lp9jc7lonIpic.twitter.com/QHeIrZVIEn

突如サイトが「Not Found」に、アカウントも消滅

話題になっている怪談サイト『つねにすでに』は、株式会社「闇」と、数々のホラー作品を手掛ける怪談作家の梨さん(@pear0001sub)がタッグを組み、4月22日から公開しているものです 。

おしらせ株式会社闇さんと共同で、完全新作「つねにすでに(Always - Already)」を制作しました「Archive / ゆっくり怪談」は、某動画サイトの怪談朗読に関するお話ですもっちりしたお肌のあの人や、淑女みたいな口調のあの人、覚えている方はどれ位いるんでしょうかhttps://t.co/7Epc28iAKshttps://t.co / ksme8wQwOCpic.twitter.com / Fn7cxuW3uT

一つ一つの話が独立している、短編集のような怪談サイトで、サブタイトルが連続したアルファベットから始まることや(『Archive』『Blog』『Channeling』 … … といった具合)、ときおり似た話が出現することから「実は一つに繋がる話なのではないか」とウワサされ、仕掛けの楽しさなども手伝いSNS上で盛り上がりを見せていました 。

過去のコンテンツは全て「404 NOT FOUND」に

しかし5月8日、梨さんから8作目の『Heuristics / 抜け落ちた参照項目』の更新が告知されると、状況は一変 。

なんとすべての過去作品ページが「Not Found」になっており、Xの告知アカウント(@always__already)も同時に消滅してしまったのです 。

5月10日現在も、サイトには「一時的に公開を停止しています」「再アップロードの準備が完了するまで、暫くお待ちください」とだけ表示されており、一連のエピソードを追っていたファンは 、

最新話のページに掲載された「一時的に公開を停止しています」の文章

💬 「 サイトは404になってるし公式アカウントもなくなった 」

💬 「 全部、消えた … …… 」

💬 「 なんか明らかに怖い何かが始まってる気がするのに得体が知れない …… 」

読者に心霊写真かどうかをクイズ形式で出題する『或る心霊写真 / Diagram』

💬 「 ちょっと、これ、ただ短編をシンプルに公開していくものかと油断してた … … こういうことするのか~~~梨さんだもんな~~~~~どうなるの ~ ~ ~ ! ! ! ! ! ! 」

など、見られなくなってしまった悲しみや、これも一つの演出なのではないかという考察などさまざまな反応を寄せ、話題になっています 。

消えたコンテンツの内容は?

実は筆者も仕掛け人・梨さんの大ファン。数日おきに新作が更新される怪談を楽しみ、「考察」を投稿して楽しんでいたので、この展開は衝撃的でした 。

『 つねにすでに』サイト上では、1本目の『Archive / ゆっくり怪談』から始まり、『Blog / 謎の手稿』『Channeling / 呪いの電話番号』 … … と、アルファベット順に数日おきで新しい怪談が更新されていました 。

小説だけではなく、「ゆっくり実況」「検索でヒットしたWEBサイト」「チャットアプリ」「匿名掲示板」「心霊写真」と媒体が変化しながら、さまざまな視点で語られる楽しさ・怖さが特徴になっています 。

匿名掲示板のスタイルで進行していった『Found / 特定しました』

特にアルファベットのGにあたる『Guru / グル』は、サイトを開くと意味不明な10文字の英数字だけが表示されるという謎の多いページで、これには、SNS上でさまざまな考察が寄せられていました 。

のちに判明したのですが、この文字列は「ローソン、ファミリーマートのネットプリントで使うコード」。実際にコンビニでコードを入力すると、A4紙5枚分の新たな怪談が出現するという仕掛けになっており、人気を博していました 。

手元に残った『グル』

ページ削除は演出なのか、サイトが今後も更新されるのか … … 現在はそれも含めすべて不明な状況です 。

ですが、筆者の手元にもあるネットプリントされた『グル』は「過去に自らが見たことや、目撃情報があるのにも関わらず、検索してもヒットしない怪談」というものがテーマになっており、まさに今自分たちが味わっているこの状況だということに気づきました 。

サイトが全部消えてしまったのに、手元にある「ネットプリントされた怪談」だけが消えずに手元に存在するのが何よりも不気味 … … どうか、演出なら早めに更新してほしい。そんな期待と焦燥が入り混じった気持ちになってしまっています 。

『Guru』写真

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